派遣の有給はいつから?条件は?派遣歴10年の私が申請方法もあわせて解説します

派遣のお金と福利厚生
  • 派遣はいつから有給がもらえるのかな・・・
  • 派遣でスムーズに有給を取得するための申請方法も知りたいな


この記事では、このような疑問・悩みに答えていきます。

派遣でも一定の条件を満たせば有給がもらえますが、働き出してすぐに有給をもらえるわけではありません。

そこで、今回は、

  • いつから有給が発生するか
  • 有給は何日もらえるのか
  • 有給をもらえる条件


などについて、まとめていきます。

また、実際に私が派遣で10年働く中でわかった、派遣で有給をスムーズにとれる申請方法、もあわせてご紹介します。

ぜひ最後まで読み進めてみてください(^^)

※関連記事(記事最後にもご紹介します)

派遣の有給は派遣先が変わっても引き継がれる?買取・事後申請はできる?

【派遣の有給の金額】60%しか支給されない理由とは?3つの計算方法・注意点を解説

派遣の有給はいつから?継続勤務とは?

派遣の有給は、働き始めてから6ヶ月後に発生します。

ただし、継続勤務している必要があります。

かおり(派遣歴10年以上)
かおり(派遣歴10年以上)

継続勤務とは、同じ派遣会社で1ヶ月以上空けることなく勤務している、という状態です。


間違いやすいポイントをまとめると、

  • 派遣先(勤務先)が変わった場合は、1ヶ月以上の空白がなければ、合算して6ヶ月以上になった時点で有給が発生する

  • 派遣会社が変わった場合は、合算などができず継続勤務にはならない

派遣の有給の条件(対象者)は?

派遣で有給をもらえる条件(対象者)は、所定労働日数に対して8割以上出勤していることです。

所定労働日数とは、その会社で労働者が働くべき日数を意味します。

例えば、フルタイムの仕事では、1ヶ月の勤務日数は20~23日になります。

なので、6ヶ月で8割以上の出勤日数を計算すると・・・

22日(1ヵ月)×6ヵ月×0.8=105日、となります。

かおり(派遣歴10年以上)
かおり(派遣歴10年以上)

フルタイムの場合、有給が発生するには、6ヵ月間で100日前後の出勤が必要、ということです。

パートタイムでも同様の考え方です。

所定労働日数は、会社によって異なる場合が多いので、会社に確認をしておくと良いです。

派遣の有給の日数は?

有給の日数は、フルタイムとパートタイムで異なるため、分けてご説明しますね。

フルタイムの場合

フルタイムで有給の対象者には、6ヶ月後に最低10日間の有給が発生します。

1年ごとに有給の日数が1〜2日増加し、勤続7年以降は毎年20日間もらえます。
(これは、法律で決まっていることです)

※画像引用:厚生労働省

ここでいう、フルタイムとは、1週間の勤務日数が5日以上または、1週間の労働時間が30時間以上の人、をさします。

パートタイムの場合

フルタイム勤務ではないパートやアルバイトでも、有給の対象者であれば以下のように有給がもらえるんです!

※画像引用:厚生労働省
※参考:太枠の線は『有給休暇義務化の対象』部分。


この表を見てわかるように、週に1回のパートやアルバイトでも有給はもらえるということ。
これって知らない人けっこう多いんじゃないかなと思います。

私は学生のときなど、ファミレスなどで数年間アルバイトをしていましたが有給が発生していたなんて全く知らなかった・・・

法律や制度を知らないと損をするってことですね。


有給の有効期限は2年!注意点あり

有給の有効期限は、2年間です。

ただ、後から追加された有給が優先的に消化されることが多いんです。

なので、有給は貯金せずにできるだけ直近の1年間で計画的に使っていくようにすると、損をしないですみます。

ここの話はちょっとわかりづらいので、事例で説明しますね。

【事例】2019年4月20日から働き始めた場合

  • 1年目 2019年10月20日:有給10日取得

    2019年10月20日〜2020年10月19日:有給の使用しなかった

  • 2年目 2020年10月20日:有給11日取得

    2020年10月20日〜2021年10月19日の期間で有給を10日間使用した

この場合、『2年目に有給10日間使ったから、1年目の有給を使い切ることができた!』

・・・・

は、間違いなんです。


理由は、有給は後から発生した方を優先して使用するので、この事例だと「2年目に使った有給10日間」は「2年目に取得した11日間の中から10日間を消化」しているから、です。

なので、仮にこのまま他に有給を取らずに3年目を迎えてしまうと、1年目の有給は有効期限が切れて0日になってしまいます・・・!

【追記】2019年4月スタートの『働き方改革』は派遣にも関係ある?

2019年4月から始まった政府指導の「働き方改革」では、『有給の取得の義務化』がスタートしました。

もちろん、派遣も対象です。

※参考
厚生労働省の資料:年5日の年次有給休暇の確実な取得、わかりやすい解説

テンプスタッフで有給の申請をした体験談【申請方法・流れ】

ここでは、私が派遣社員として長年働いたテンプスタッフでの有給の申請方法などをご紹介します。

有給の申請方法〜確認方法

派遣会社の就業規則には有給の申請方法について基本的な約束事が記載されていますが、わかりづらいかもしれません。

そこで、以下では私が実際にテンプスタッフで働いていた時に行っていた有給の具体的な手続きの流れについてまとめました。

ぜひ参考にしてください!

有給の申請から確認までの具体的な流れ
  1. 有給を取得したい日程が決まったら、まずは自分から派遣先(勤務先)に話をして確認する

  2. 派遣会社の営業担当者に有給を取得したいこと、派遣先からOKが出している、という内容のメールを送る

  3. 派遣先(勤務先)の自分のスケジュールに有給の予定を入力する

  4. <有給当日>

  5. 勤怠(タイムシート)に有給の入力等を行う

  6. 給与明細で有給の使用日数と残日数を確認する

あと、有給を使ったのに給与明細を見たら欠勤扱いになっていた!!・・・なんてことがたま〜にありますので、最後までしっかり確認してくださいね。

有給をスムーズに取得するためのコツ

私がテンプスタッフで実際に行っていた「有給をスムーズに取るためのコツ」です。

  • 繁忙期や月末締め(月初締め)に有給使用はできるだけ避ける
  • 余裕を持って申請する(最低でも1週間より前)
  • できるだけ早く会社のスケジュールに有給の予定登録をし、仕事でのトラブルを避ける
  • 有給の日(不在時)の対応について同僚に情報を共有しておく


会議や打ち合わせの日程をみんなで調整したあとで、

『私、その日は有給でして・・・』

ということを避けるためにも、早めに申請して早めにスケジュールに登録しておくのが良いですよ。


また、有給当日(不在時)の対応については、細かい説明は口頭で行い、要点だけメールで複数人に送信しておくのがおすすめです。

まとめ

この記事でご紹介した「派遣の有給がいつからか、条件」などをまとめると、

  • 継続勤務した6ヶ月後に有給が初発生する
  • 条件は所定労働日数の8割以上(フルタイムなら6ヶ月で100日前後)

となります。

派遣の有給は、基本的に直接雇用(正社員やパートなど)と同じ考え方ですが、派遣の場合は派遣元(派遣会社)と派遣先(勤務先)が絡んでくるのでややこしい部分もあります。

特に有給の申請手続は、派遣元と派遣先のそれぞれに確認が必要になるので注意が必要です。

有給は、できるだけ早く申請することで職場の理解も得られやすくなるので、早めの行動が大事です。


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