派遣で交通費の交渉方法【体験談】あなたが損をしないためにすべきことは?2020年4月開始の制度とは?

派遣のお金と福利厚生
  • 派遣で交通費を交渉する方法を知りたいな
  • 派遣の時給に交通費が含まれると、やっぱり損するのかな


この記事では、このような悩み・疑問に答えていきます。

派遣といえば、交通費が支給されないのが一般的です。

ですが、以前私の後任者は派遣で交通費の交渉をして毎月定額1万円の支給が決まりました。

かおり(派遣歴10年以上)
かおり(派遣歴10年以上)

また、2020年4月スタートの同一労働同一賃金に向けて、大手派遣会社でも「交通費支給」の求人が少しずつ増えてきています。

そこで、今回は

  • 派遣で交通費を交渉する方法を体験談を交えて説明
  • 派遣で交通費が時給に含まれることは、実はいつも損をするわけではない理由
  • 実際に交通費支給がある求人の事例
  • 2020年4月開始の同一労働同一賃金の影響


などを、体験談や具体的な金額を使って、わかりやすくまとめていきますね。

では、さっそくいってみましょう!

派遣で交通費があまり支給されない理由とは?

まずは、派遣で交通費が支給されない理由をわかりやすくご紹介します。

理由:法律で「交通費を支給しなさい」と決められていないから

派遣で交通費が支給されない理由は、労働基準法という法律で「会社は従業員に交通費を支給しなさい」と定めていないからです。


・・・と、派遣で交通費が出ない理由が「法律で定めてないから」と聞かされても、なんだか納得できないですよね。

だって、正社員やアルバイトでは交通費が支給されるケースが多いですし・・。

かおり(派遣歴10年以上)
かおり(派遣歴10年以上)

でも、派遣は実質的な時給が高いです。


派遣は正社員のようにサービス残業はないですし、定時にサクッとあがれて、有給も計画的に使うことができます。

実際に、東京都内であれば、派遣が未経験・スキルなし・資格なしでも、事務職で時給1600円以上で働く女性が多くいます。

もしあなたが派遣が未経験なら、この時給の高さ・待遇は信じられないかもしれませんが、事実です。

補足:2020年4月「同一労働同一賃金」に向けて交通費支給が増えている

2020年4月から「働き方改革」の同一労働同一賃金がスタートします。

同一労働同一賃金とは、簡単に言うと「同じ仕事をしているなら、雇用形態に関わらず給与も同じであるべき」という制度です。(超ざっくりです)

かおり(派遣歴10年以上)
かおり(派遣歴10年以上)

ただ、職種にもよりますが、正社員と同じ仕事をしているから派遣社員も正社員と同じ給与が支給される、という状況にすぐにはならないと、私は考えています。

とはいっても法律の制定によって、派遣の交通費については支給される求人が今より増えるのではないかと予想しています。

なぜそう思うのかというと、「働き方改革」の同一労働同一賃金が決まった2017年から、派遣では少しずつ交通費支給の求人が増えているからです。

例えば、

  • 毎月定額◯円
  • 交通費全額支給
  • 交通費一部支給(応相談)

と書かれている求人が実際にけっこうあるんです。

のちほど、実際の求人をみながら解説しますね。

【派遣で交通費を交渉】実際に成功した理由とは?

続いて、派遣で交通費の交渉に成功した派遣社員Yさんの体験談をご紹介します。

派遣社員Yさんは、私が二人目を妊娠し産休に入る時に採用された、後任者です。

具体的には、派遣会社は派遣社員Yさんに対して毎月定額で1万円の交通費支給することになりました。

参考までに、派遣社員Yさんの通勤に関する情報を記載しますね。

  • 派遣社員Yさんの自宅と勤務先(派遣先)は電車で約1時間半
  • 電車の定期代は、1ヶ月で1万数千円かかる

交通費の交渉が成功した一番の要因は?

まず、結論から。

派遣社員Yさんが、交通費の交渉で成功した要因は

派遣社員Yさんは、過去に同じ大手メーカーの他のグループ会社で約1年の勤務経験があり、以前より交通費がかなり高くなってしまうから

です。

派遣会社としては、派遣先(勤務先)の希望もあり、同じ企業での勤務経験があるYさんを採用したいと考えていたのですが、一番のネックは派遣社員Yさんの自宅と勤務地が遠いことでした。

そこで、派遣会社としてはYさんの希望通りに交通費支給を決定しました。

つまり、

派遣先で大手企業の業務経験があると、同じ企業内で勤務する場合に交通費の交渉ができることもある

ということです。

派遣先が大手企業だと、メリットが多い

もう少し、深掘りすると、派遣社員が大手企業で働くメリットはまだあります。

それは、

同じ大手企業の別部署・グループ会社などで、長期的に長く安定して働くことができる、

ということです。

理由は、同じ企業で勤務経験がある派遣社員だと、企業側としてもシステム操作・その企業の基礎知識などを一から説明する必要がなく、率先力になるからです。

派遣社員Yさんもこのメリットを活用して、採用がすぐに決まり、結果として交通費の交渉が成功しました(^^)

なので、派遣で安定して働く方法として、大手企業で派遣社員として働くことを強くおすすめします。

まず、大手企業で働くためには、大手派遣会社への派遣登録が必要です。

私は、大手派遣会社のテンプスタッフに派遣登録し、この大手メーカーで2つの部署で合計6年以上も派遣社員として働くことができました。

テンプスタッフについては、こちらを参考にしてくださいね。


続いて、ここからは、そもそも

「派遣で交通費の交渉をしたほうが良いのか?」

という疑問について、ご紹介します。


実は、状況によっては

「交通費の交渉よりも、時給アップの交渉をしたほうが良い」

ということもあるんです。


「あなたが損をしないための方法」をご紹介しますので、最後まで読み進めてくださいね。

派遣の交通費は時給に含まれると損する?

派遣では、交通費が支給されない理由として「交通費が時給に含まれる」という話がよく出てきます。

交通費が時給に含まれてしまうと、給与の一部になるので税金を取られてしまい、損をする!

という情報はネット上で多いのですが、実際にどのくらいの税金を取られて損をするかを金額を計算した情報がほぼないんです。

なので、私が実際に「交通費が時給に含まれる」と、いくら損をするのか計算してみました。

※前提
時給1500円・1日8時間・1ヶ月20日勤務で働く派遣社員
交通費は、1日500円支給、1日800円支給の2パターンで計算する

結論:「交通費が時給に含まれる」と、必ず損をするわけでない

結論からいうと、

「交通費が時給に含まれると、いつでも損をする」というわけでない

ということがわかりました。

以下をご覧ください。

  • 交通費1日500円支給よりも、時給100円アップの方が1ヶ月で手取りが3,600円多い
    →結論:時給100円アップの方良い

  • 交通費1日800円支給の場合、時給100円アップの方が1ヶ月で手取りが2,400円少ない
    →結論:交通費1日800円支給の方が良い

かおり(派遣歴10年以上)
かおり(派遣歴10年以上)

なので、派遣で交通費の交渉をする際には、

「交通費の交渉をした方が良いのか」
「時給アップの交渉をした方が良いのか」

どちらを選んだ方が、あなたが損をしないのかを計算してみる必要がある、ということです。

参考:計算過程

この項目は、上の結論に対する計算過程です。

まず、時給100円アップした場合、この事例では1ヶ月の収入が16,000円増えます。
(時給100円×8時間×20日間=16,000円)

次に、時給100円アップで増えた16,000円に対する税金を計算します。

計算はすごく簡単で、16,000円に税率15%(※所得税5%、住民税10%)をかけて、2,400円です。

まとめると、

  • 交通費支給(1日往復分:500円)の場合

    →1ヶ月の交通費に関する税金は0円(交通費は課税されないから)
    →交通費分の手取り約10,000円(500円×20日間)


  • 交通費支給(1日往復分:800円)の場合

    →1ヶ月の交通費に関する税金は0円(交通費は課税されないから)
    →交通費分の手取り約16,000円(800円×20日間)


  • 時給100円アップ(1日800円の収入増加)の場合

    →1ヶ月の収入に関する税金は2,400円(時給アップは課税されるから)
    →時給100円アップ分の手取り約13,600円(16,000-2,400=13,600円)

となります。

これら3つの状況を比較しあった結果が、先ほどの「結論」です。

2020年に向けて、派遣で交通費が支給される求人が増えている!実際の求人

最後に、2020年4月の同一労働同一賃金に向けて、実際に派遣で増えてきた「交通費支給ありの求人」をご紹介します。

今回ご紹介する「交通費支給がある求人」は、日本で初めての派遣会社で世界的な大手派遣会社でもある「マンパワー」の求人です。

まず、一つ目の求人はこちらです。

一般事務で時給1600円と高時給ですが、さらに月6,750円まで交通費が支給される求人です。

続いて二つ目の求人はこちらです。

こちらも一般事務で時給1700円と高時給ですが、月に5000円を上限に交通費支給があります。

余談ですが、上方に記載があるように「時短勤務も相談可」となっていて、主婦が働きやすい求人ですね。

続いて、こちらはかなり太っ腹な交通費支給があります。

都内の派遣の求人はほんとに時給高いです。こちらの求人は時給1700円で、さらに交通費は月12,000円が上限です。

以上、大手派遣会社マンパワーの求人の一部をご紹介しました。

大手老舗派遣会社のマンパワーでは、交通費支給の求人が増えていますし、主婦向けの事務職の求人も多く扱っています(^^)

ぜひ、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。


\ マンパワーなら、丁寧で親切な対応だから働きやすい!/

まとめ

今回の記事、いかがでしたか?

派遣の交通費について、いろいろと書いてきましたが・・・

個人的な意見を書かせていただくと、派遣の仕事は本当に時給が高いので、正直交通費が支給されないことがネックにならないと、私は思っています。

実際に私の初めての派遣の仕事は、時給1400円でした。

しかも、当時の私は30代・資格なし・事務職未経験・新婚。

私は派遣の仕事が決まっただけでも嬉しかったのですが、時給1400円って高すぎる・・・と率直に思いました。

(新婚の友人はスーパーで普通のパートをはじめて、時給950円で喜んでいました・・・)

派遣の仕事は時給が高い分、業務内容が難しいのでは・・・と不安がありましたが、正直仕事は楽チンでした。

納期には余裕があって、定時にサクッとあがれるし、有給もしっかり使えました。


このように、派遣のメリットを上手く活用するためには、何より派遣会社選びが大事です。

というのも、私はある大手派遣会社で全く仕事の紹介がなかった苦い経験があります。

仕事が決まらなければ、交通費の交渉もできません(笑)

かおり(派遣歴10年以上)
かおり(派遣歴10年以上)

でも、その後、私は派遣会社を変えたことで仕事の紹介も増え、高時給な仕事で採用され働き続けることができました。


なので、派遣会社選びにはこちらの記事を参考にしてもらえたらと思います(^^)

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