- 派遣で扶養内で働く場合、年収上限はいくらかな
- 扶養から外れた場合は、どうなるの
この記事では、このような悩み・疑問に答えていきます。
この記事を書いているのは、派遣歴10年以上のかおりです。
実際に私は次男の育休明けに、派遣で扶養内パートをしようとしていたため、この手の話は詳しいです。(現在、次男が保育園待機児童のため保留中)
主婦にとって扶養内の派遣パートは、メリットが多い働き方です。
そこで今回は、派遣で扶養内パートで働く場合のお得な年収、メリット、注意点などをご紹介します(^^)
派遣で扶養内は年収いくらがお得?
派遣で扶養内で働く場合のお得な年収、理由、疑問についてまとめいきます。
社会保険の扶養内で働くのが一番お得!
結論から言うと、派遣で扶養内で働く場合、社会保険の扶養内が一番お得です。
理由は、一番手取りが多く効率的だからです。
具体的に、社会保険の扶養内とは次の2つのどちらかになります。
- 年収106万円未満
- 年収130万円未満
※未満:含めない(例:106万円未満は、106万円を含めない)
あなたがどちらの年収になるかは、次の項目で説明しますね。
社会保険の扶養上限「年収106万円と130万円」の違いは?
さきほど、社会保険の扶養内には「年収106万円」と「年収130万円」の2つの金額が登場しました。
まず、社会保険の扶養の年収上限が106万円になるのは、以下の条件に全て当てはまる人です。
ざっくりまとめると、
「妻が大手派遣会社の派遣社員の場合は、年収106万円未満にしておく必要がある」
ということです。
続いて、社会保険の扶養の年収上限が130万円未満になる人は、上記の5つの条件の中で「一つでも当てはまらない条件がある」という人です。
中小の派遣会社の派遣社員や、大手派遣会社でも期間限定(1年未満)の仕事だと、年収130万円未満が上限になります。
社会保険の扶養の年収上限は130万円未満の場合だけ、交通費(定期券の現物支給含む)を含めた金額になりますので注意が必要です。
よくある質問①:扶養内といえば、年収103万円では?
扶養内といえば、所得税を納めなくても良い「年収103万円」の方がお得なのでは?という疑問があるかと思います。
ですが、結論から言うと、手取額は年収106万円未満または130万円未満の方が多くなります。
具体的な手取額で説明しますね。
まず、年収106万円未満(①)のケースから。
扶養制度 | 年収 | 【年間】手取額 |
住民税 | 年収93万円 | 約92万円 |
所得税 | 年収103万円 | 約102万円 |
社会保険① | 年収105.6万円 | 約104万円 |
参考:扶養外 | 年収106万円 | 約89.6万円 |
このように、社会保険の扶養内が手取額が104万円で、一番多くなります。
続いて、年収130万円未満(②)のケース。
扶養制度 | 年収 | 【年間】手取額 |
住民税 | 年収93万円 | 約92万円 |
所得税 | 年収103万円 | 約102万円 |
社会保険② | 年収129.6万円 | 約124.4万円 |
参考:扶養外 | 年収130万円 | 約106.6万円 |
年収106万円未満と同様に、社会保険の扶養内が手取額が124.4万円で、一番多くなります。
よくある質問②:社会保険の扶養を外れると、どうなる?
ここまでの説明で、社会保険の扶養内で働くとお得なことはわかっていただけたと思います。
では、もし社会保険の扶養を外れる場合、どうなるのか?
結論から言うと、かなり手取額が減ります。
では、わかりやすく説明しますね。
まずは、年収106万円未満(①)のケースから。
項目 | 年収 | 【年間】手取額 |
社会保険① | 年収105万6千円 | 約104万円 |
扶養を外れた場合 | 年収106万円 | 約89万6千円 |
差額 | +4千円 | ー15万円 |
もし、年収106万円となり社会保険の扶養を外れてしまった場合は、手取額が89.6万円となります。
扶養を外れただけで、手取額が約15万円も少なくなるのです。
理由は、自分で社会保険料を払うことになるから、です。
続いて、年収130万円未満(②)のケースでも、同じような状況になり、扶養が外れると手取額がガクッと落ちてしまいます。
項目 | 年収 | 【年間】手取額 |
社会保険② | 年収129.6万円 | 約124.4万円 |
扶養を外れた場合 | 年収130万円 | 約106.6万円 |
差額 | +4千円 | ー18万円 |
繰り返しになりますが、社会保険の扶養が外れると夫の扶養には入れなくなるので、自分で社会保険料を支払う、ということです。
例えば、月収20万円なら、社会保険料は1ヶ月で2万8千円(参考:給料額面の14%)にもなります。
よくある質問③:社会保険に加入した方が、年金が多くなるのでは?
でも・・・社会保険の扶養から外れる(社会保険を支払う)場合、年をとってから年金がたくさんもらえるのでは?
・・という疑問がわいてくる方もいると思います。
しかし、今の年金制度は勤続年数20年の人でも、90歳ぐらいまで生きないと得をしないような制度になっています。
しかも、年金の受給開始年齢はどんどん上がっているので、将来的は70歳にならないと年金がもらえない可能性も高いです。
なので、「パートでお得に働きたい」場合は、社会保険は自分で加入しないですむ「年収106万円または130万円未満」にして、夫の会社の社会保険の扶養になってくださいね。
派遣で扶養内で働くメリットは?
ここでは、派遣で扶養内勤務する場合のメリットをまとめていきます。
どのメリットも、生活に直接関連する・お金に直結することなので、ぜひ派遣のメリットを上手く活用してください(^^)
短時間で効率よく稼げる
派遣は時給が高いので、以下のように勤務日数を減らせます。
例えば、扶養内で1日6時間のパート勤務の場合・・・
毎日、育児と家事で忙しいママにとって、仕事が週に3回の勤務か、4回の勤務か、は大きな差です。
時間的に余裕ができると、精神的にも余裕が生まれますよね。
派遣なら時給1,000円以上の求人がほとんどです。営業事務などの未経験スタートできる職種もあり、時給1400円以上という求人も多数あります。
直接雇用のパートなら時給900円がいいとこですよね。時給1000円以上は昼間のパートでは難しいでしょう。
なので、短時間で効率よく働くなら、派遣でパート勤務がおすすめです。
派遣会社が扶養内に時間調整をしてくれる
派遣なら、派遣会社が派遣スタッフの間に入って扶養内に時間調整をしてくれる傾向があるので、精神的に楽です。
扶養内に時間を調整することって、けっこう大変なんです。
他の方のシフトを気にしながら、結局自分の希望を通せないことがあるかもしれません。
派遣なら、そんなストレスを抱えないですみますよ。
フルタイムへの移行がスムーズにできる!
派遣であればパート勤務で働きながら、専門のコーディネーターがフルタイムのお仕事を探して紹介してくれます。
今後年金制度・扶養制度の変化によってパートよりもフルタイムで働いた方が良い状況になるかもしれません。
また、子供が進学したタイミングや教育資金が必要で稼がなくてはいけない等の理由でフルタイムへの移行を検討することもあるでしょう。
なので、フルタイムへの移行がスムーズにできる派遣を上手く利用しましょう!
派遣社員が扶養内で働くときの注意点は?
派遣で扶養内パートを希望される場合には、複数の大手派遣会社の求人を比較した方が良いです。
理由は、大手派遣会社でも扶養内・時短・パートの求人は多くないからです。
そのため、できれば2社以上に派遣登録してお仕事紹介・仕事探しを検討した方が良いです。
複数の派遣会社に登録することは、求人を比較できたりサポート体制を利用できたりメリットが多いです。
まとめ:派遣で扶養内は社会保険の扶養内で働くとメリットが多い!
今回の記事、いかがでしたか?
扶養内パートで働く場合、社会保険の扶養内である「年収106万円または130万円未満」で働くのが一番効率的で手取りも多い、ということがわかっていただけたと思います。
また、実際にここ数年で主婦向けの大手派遣会社では、「10時〜14時勤務」や「9〜16時勤務」などの時短・扶養内でのパート勤務の求人が増えてきています。
私が派遣で扶養内パートを探すために利用した派遣会社は、こちらで紹介していますので、読み進めてみてください(^^)
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