- 派遣で残業が少ない(多い)仕事がしたいけど、残業時間を確認する方法を知りたいな
- 派遣で残業代が出ないことはある?(そもそも残業を断ることはできるのかな・・・)
この記事では、このような悩み・疑問に答えていきます。
この記事を書いているのは、派遣歴10年で子育て主婦のかおりです。
結論として、特に派遣の事務職では残業がない・少ない場合も多く、もちろんサービス残業もありません。
ただ、具体的に派遣ではどんな方法で残業時間を確認できるのか、派遣で残業を断ることはできるのか、などわかりづらい部分もあります。
そこで、今回は派遣の残業時間を確認する2つの方法、よくある残業の疑問や悩みの解決法をご紹介します。
派遣で残業の多い、少ないを確認する2つの方法
派遣で残業の多い・少ないを確認する2つの方法は次の通りです。
- 仕事探しの段階
派遣の求人内容を確認 - 採用が決まった段階
雇用契約書を確認
就業条件明示書(労働条件通知書)
上のように、派遣で残業時間を確認する方法は「自分が置かれている状況で変わる」ということです。
では、詳しくご紹介しますね。
1. 仕事探しの段階:派遣の求人内容を確認しよう(できれば電話で)
一つ目は、仕事探しの段階で「派遣の求人内容で残業の程度を確認する」ということです。
応募の前に、確認するのがベストです。
実際の求人で説明しますね。
赤枠部分が残業に関する記載です。(※テンプスタッフの求人サイトより引用)
こちらは、残業が少なめの求人です。
続いて、こちらは残業がわりと多い求人です。繁忙期についても書かれています。
このように、残業について詳しく書かれている場合とそうではない場合があります。
なので、最終的には自分の希望に近い求人があれば、派遣の求人に応募する前に派遣会社に直接電話で確認するのが良いです。
実際に私は派遣会社に電話で問い合わせる時は、残業時間だけでなく次の4つについても質問しています。「働きたいアピール」にも繋がるので、参考にしてください。
- 仕事内容
- 残業時間や繁忙期
- 職場の雰囲気(年齢層)
- 同じ業務をする人がどのくらいいるか
2. 採用が決まった段階:就業条件明示書(労働条件通知書)を確認しよう
二つ目は、就業条件明示書(労働条件通知書)での確認です。
就業条件明示書(労働条件通知書)は、派遣会社と派遣社員が結ぶ雇用契約書です。
採用が決まった後、1枚の用紙に雇用契約に必要な内容だけがまとめて記載されます。
イメージしやすいように、実際に私の手元にある就業条件明示書(労働条件通知書)でご説明しますね。
※過去のものは処分してしまったため、まだ手元に残っていたテンプスタッフで2人目の育休中の就業条件明示書(労働条件通知書)を参考までに載せます。
残業については、赤枠の部分に記載されます。
これは育休中のものなので書かれていないのですが、実際に勤務している時は「基本残業なし」「月に残業0〜5時間」などと具体的な数字が書かれます。
補足:残業の多い、少ないを確認する前にやってほしいこと
残業の多い、少ないを確認する前にやってほしいことが一つあります。
それは、あなたが希望する勤務開始・終了時間をだいたい決めて(派遣会社に伝えて)おく、ということです。
理由は、勤務先によって勤務開始・終了時間が異なるため、求人の残業時間だけで勤務するかどうかを判断できないからです。
例えば、あなたの希望の勤務終了時間が「18時」の場合で説明しますね。
- ある派遣先の勤務終了時間が「17時」
→1日最大1時間の残業が可能 - ある派遣先の勤務終了時間が「18時」
→残業なし(できない)
実際に、私が2人目の育休終盤に仕事紹介を受けた際にも、残業時間より「勤務終了時間が17時半まで」という条件を優先して探してもらいました。
なので、派遣会社には希望の残業時間と合わせて、勤務開始時間・終了時間もしっかり伝えておくと、仕事紹介がスムーズになります。
【疑問・悩みの解決法】派遣で残業代が出ないケースとは?残業は断れる?
ここからは、派遣の残業について「よくある疑問・悩みの解決法」をご紹介します。
質問1:残業代が出ない場合とは?
回答:残業が出ないケースは、主に次の2つです。
- 1日の労働時間が8時間を超えていない場合
- 自分で判断して勝手に残業した場合
一つ目のケースは、労働基準法という法律で決められていることなので、派遣に限らず全ての働く人に適用されます。
労働基準法では「1日の労働時間が8時間を超えた時には、必ず残業代を支給しなくてはいけない」と定めています。(逆に言えば8時間を超えていなくても残業代を支給するのはオッケーです。)
あなたが派遣登録した派遣会社の就業規則に、詳しく記載されています。
参考までに、テンプスタッフの就業規則はこちらです。
赤枠の部分「所定労働時間:1日8時間」と書かれているので、残業代は法律に則って1日8時間を超えたら、ということになります。
実際に私は、テンプスタッフの派遣先で会社全体の勤務時間が9時〜17時45分(1日の労働時間が7時間45分)だったので、残業代は18時を過ぎてからでした。
つまり、この例だと17時45分から18時は、定時を過ぎていても1日の労働時間が8時間を超えていないため残業代が出ないということです。
二つ目のケース「自分で勝手に判断して残業した場合」は、残業代が出ないケースが多いです。
派遣先の上司から残業依頼があった場合にだけ、残業代が支給されます。
なので、残業が必要と感じても自己判断せずにまずは派遣先の上司に確認をしてください。
あなたへの仕事納期が今日であっても、実際の納期にはまだ余裕がある場合も多いため、今日残業しなくても大丈夫、ということもあるからです。
質問2:残業を断ることはできる?
回答:残業を断ることはできる場合と、できない場合がある。
理由は、雇用契約の記載内容によるからです。
つまり、派遣会社とあなたが「残業はなし」という契約を結んでいれば、残業を断ることは一応できます。
実際に私の場合は、契約上は月の残業0〜5時間でしたが、子供の保育園の送迎時間が決まっていたため、残業を断ったことが何度かあります。
ただ、できる限りのことはやって、正社員さんに引き継ぐようにしていました。
職場にもよりますが、残業を断ることで仕事がしづらくなることもあるかもしれません。
なので、個人的には、突発的な残業に関しては「◯時ぐらいまでなら残業できますが、よろしいでしょうか?」と丁寧に聞いてみるといいと思います。
質問3:思っていたより残業が多い(少ない)場合はある?
回答:ほぼない。派遣では、残業時間を記載した雇用契約を結んで働くため。
正社員とパートの場合は、仕事探し時の求人内容では「残業なし」と記載されていたのに、実際は残業がけっこうある・・・という場合もありますが、派遣ではそのようなことはほぼないです。
もし、雇用契約の内容と大きく異なる場合は、派遣会社の担当者に相談すれば派遣先に話をしてくれます。
実際に、私の友人は当初の予定より残業が多いため、派遣会社の担当者に相談し、改善してもらったことがあります。
なので、悩む前に派遣会社を上手に利用した方が良いです。
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