- 正社員と派遣、違いがよくわからないな
- 転職を検討中だから、正社員と派遣それぞれの給料や責任の重さについて知りたいな
この記事では、このような疑問・悩みに答えていきます。
私は正社員歴6年、派遣歴10年なのですが、実際に両方で働いてみると、正社員でも派遣でもメリット・デメリットはあると感じています。
そして、自分の状況によってベストな働き方は変わるもの、と思っています。
そこで、今回は私の経験談もご紹介しながら、正社員と派遣の違いをいろいろな面から比較してまとめていきます。
この記事を読めば、「派遣って、実は女性が働きやすいかも!」と意外な発見があるかと思いますので、ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね。
【正社員と派遣の違い】まずは「雇用形態の違い」をおさえよう!
「正社員と派遣の違い」では、「雇用形態の違い」を理解することが大事です。
理由は、正社員と派遣の「給料・就業条件・社会保険・福利厚生」などの違いは、「雇用形態の違い」がベースになっているからです。
雇用形態の違いでおさえるべきポイントは、「あなたを雇う人(雇用主)は誰なのか?」ということです。
まず、正社員の場合は、雇用主は実際に勤務する会社です。
なので、正社員は勤務先が決めた給料・就業条件などのもとで働くことになります。
一方、派遣社員の場合は、雇用主は実際に勤務する会社ではありません。
派遣社員の雇用主は、派遣会社です。
なので、派遣社員は派遣会社が決めた給料・就業条件などのもとで働くことになります。
派遣の雇用形態を少し掘り下げて、以下の3者の関係を説明しますね。
- 派遣社員のあなた
- 派遣会社(例:ニシ派遣会社)
- 実際に働く勤務先(例:株式会社ABC)
3者の関係を図で表すと、こうなります。
詳しくは、こちらの記事でまとめています。
この記事では、
- 派遣って一体なに?
- 派遣で働くには何をすればいいの?
- 派遣で正社員になれる方法もある!
など、派遣のイロハをわかりやすくご紹介しています!
【正社員と派遣の違い】大事な4つの違いを解説!
では、具体的に正社員と派遣の大きな違いを「4つのポイント」でまとめていきます。
給料、年収の違い
一つ目は、気になる給料・年収の違いについてまとめます。
給料面の違いは、主に3つあります。
派遣 | 正社員 | |
給料 | 時給制 | 固定給 |
ボーナス | なし | あり |
交通費 | なし | あり |
大きな違いは、ボーナスの支給があるか、ないかです。
正社員ではボーナスがあるので、一般的には派遣よりも年収が高くなるケースが多いです。
ただ、事務職の場合は、派遣は時給が高いので、正社員とそこまでそこまで年収差がつかない場合もあります。
例えば、派遣の場合、都内で事務職なら時給1600円前後が多いので、フルタイムで働くと、月給は25万円(額面)になります。
年収は300万円超えです。
派遣の事務職なら、定時あがりも多く、ストレスがかなり少ない上に、年収で300万円ももらえるので、効率的にしっかり稼げます。(だから、私は子育てしながら10年以上も派遣で働いています!)
こちらの記事では、派遣の給料・手取りはどのくらいか?について、シミュレーションしています。
派遣歴10年の私のリアルなお金事情も書いていますので、参考にしてみてください。
仕事の責任感・内容の違い
正社員と派遣では、仕事の内容・責任感が違います。
結論からというと、正社員の方が責任が重い業務が多いです。
理由は、正社員は「決断が必要な業務」があるから、です。
実際に私は長年派遣社員として働いていますが、毎日正社員がいろいろな決断をして、派遣社員は正社員の業務をサポートしていく、という感じでした。
とはいっても、派遣で仕事をしていると大小関わらず判断が必要なことが起こります。その時は、必ず正社員に説明して確認をとる必要があります。(これはちょっと面倒でしたが、しょうがない)
また、残業については、正社員だと当たり前のように残業する人が多く、大手企業であってもサービス残業は普通になっているようでした。
一方で、私の経験した派遣の事務職だと「必ず今日中に終わらせなければいけない仕事」が定時ギリギリに発生することは多くはなく、かりに発生しても正社員の方が引き継ぐケースが多かったです。
忙しい職場だと、疲れ切っている正社員が圧倒的に多く、過去の自分を見ているようでした。
そして「私は派遣でよかった・・・」と正直思いましたね。
福利厚生・サポート制度の違い
正社員と派遣では、福利厚生やサポート制度にも違いがあります。
福利厚生やサポート制度は、雇用主の企業が実施するものです。
繰り返しになりますが、
- 正社員の雇用主は「勤務先の会社」
- 派遣社員の雇用主は「派遣会社」
です。
なので、派遣社員は、派遣会社の福利厚生やサポート制度を利用する、ということになります。
結論から言うと、大手派遣会社は大手企業なので、福利厚生やサポート体制が充実していることが多いです。
実際に私は業界最大手のテンプスタッフという大手派遣会社で6年以上働き、育休を2回いただいたり、いろいろな福利厚生を受けてきました。
また、テンプスタッフでは就業相談制度もあり、直接は勤務先に言いにくいことを相談できたり、スキルアップ講座などで明日から使えるパソコンの小技を習得したり、書ききれないほどの充実したサポート制度(無料)もあります。
詳しくはこちらでわかりやすく解説しています!
働き方(フルタイム、パート、時短)の違い
正社員と派遣では、働き方の違いがあります。
一番の違いは、派遣では子育てなど家庭の状況にあわせて「パートタイム」を選べることです。
まず、正社員ではフルタイム勤務が多く、育児中のママの場合は時短勤務をしている方も多いですよね。
ただ、正社員が同じ企業内でパートタイムに変更して引き続き働くケースは少ないです。
一方で、派遣では求人数で言うとフルタイムが多いですが、パート・時短の求人も増えているので、正社員よりも働き方が多様だと思います。
実際に私の周りでは、子供が小さいうちは保育園に預けてフルタイム勤務する方が多いです。
でも、子供が幼稚園や小学校に進学すると、子供の帰宅時間など考えてパートタイムの方が働きやすいのも事実です。
派遣パートなら、時給が高いので週2〜3回の勤務でしっかり稼げますよ。
【正社員と派遣の違い】結局、どっちがいい?
ここまで、いろいろと書いてきましたが、結局「正社員と派遣」どっちがいいのか?について、まとめていきますね。
正社員なら、責任ある仕事・お金を稼げる!
正社員のチェックポイントは2つ!
- 責任ある仕事がしたいなら正社員
- お金を稼ぎたいなら正社員
責任ある仕事をしたい!というなら、正社員が良いと思います。
責任の重さは、やりがいにも繋がってきますよね。
お金の面でいえば、ボーナスがある正社員はやはり年収が高くなります。
派遣では、全く責任がないわけではないのですが、正社員に比べれば年収が下がるものの、本当に気が楽です。
派遣なら、プライベート重視・大企業で働ける・育児両立も!
派遣のチェックポイントは3つ!
- 残業なしでプライベート重視なら派遣
- 大企業で働きたいなら派遣
- 子育て主婦なら派遣
派遣だと、まずプライベートを重視できます。
「仕事探し」の段階で、残業の程度・通勤距離などを選んで応募することができます。
実際に、私は派遣歴10年ですが、ずっと「残業なし」を選んできましたが、定時に仕事が終わって、予定通りに家に帰れることは、本当に精神的・体力的にもメリットが多いです。
あと、派遣なら大企業で働くことができます。
私が6年以上も派遣社員として勤務した大手メーカーは、とにかく居心地がよかったです。
理由は、大企業だと正社員の中に育児しながら働くママもけっこういるので、派遣社員のママに対しても、会社が育児に理解があるからです。
なので、子育て主婦が働くなら派遣が本当におすすめです。
まとめ
この記事では、正社員と派遣の違いをまとめてきました。
個人的には、独身なら、正社員でしっかり稼いで働くのもありかな、と思います。
ただ、女性は結婚・出産・育児など、働き方を変える場面が多いのも事実。
私自身、結婚のタイミングで正社員から派遣にシフトし、個人的には、派遣は適度なやりがいと責任感で、バランスが良い感じがします。
普通のパートのような単純労働ではなく、正社員のように責任が重すぎることもなく、派遣はいいとこ取りかな、と。
こちらの記事では、私が正社員から派遣に転職したリアルな体験談をご紹介していますので、あわせてご覧になってみてください。
コメント