- パートと派遣の違いがわからない・・・
- パートと派遣なら、どっちがいいかな
この記事では、このような悩み・疑問に答えていきます。
この記事を書いている主婦の私は、派遣とパートの勤務経験があります。
実際に私は、パート(アルバイト)と派遣のどちらで働くにしても大事なのは「働きやすさ」だと実感しています。
そこで、この記事ではパートと派遣の「違い」や「メリット・デメリット」に着目しながら、「働きやすさ」をいろいろな角度から徹底比較します。
これから仕事探しをするあなたの参考になれば幸いです(^^)
【パートと派遣の違い】雇用主の違い?給与や待遇は?
結論から言うと、パートと派遣の違いは「雇用主の違い」がベースにあります。
とはいえ、「雇用主の違い」と言われてもなんだかわかりづらいですよね。
そこでこの章では、雇用主の違いから発生する「パートと派遣の違い」をまとめていきます。
雇用主・給与・福利厚生・待遇の違い
次の一覧表では、パートと派遣で異なる点をまとめました。
パート(直接雇用) | 派遣(間接雇用) | |
雇用主 | 勤務先の企業 | 派遣会社 |
働く場所 | 勤務先の企業 | 勤務先の企業 |
給料の振込 | 勤務先の企業 | 派遣会社 |
福利厚生 | 勤務先の企業 | 派遣会社 |
勤務先に対する 改善要望 | 個人 →勤務先の企業 | 個人 →派遣会社 →勤務先の企業 |
まず、パートの場合、雇用主は勤務先の企業なので、個人と勤務先の企業の2者の関係です。
給料・福利厚生は、勤務先の企業の制度を利用します。
一方、派遣の場合、雇用主は派遣会社で、実際に働く場所は派遣会社から紹介された企業なので、派遣では三者の関係があります。
図で三者の関係を説明すると、以下の通りです。
さらに、次の項目では上の一覧表「勤務先に対する改善要望」について、体験談を交えてご紹介しますね。
私の体験談:仕事での不満や要望には、派遣会社が対応してくれた
実際に私がパートと派遣の「雇用主の違い」を実感したのは、勤務先の企業に不満や悩みがあった時です。
パート(アルバイト)だと、職場環境などに不満がある場合に、自分で勇気を出して改善をお願いするか、面倒だから我慢するか、の二択しかなかったので、我慢することが圧倒的に多かった気がします。
でも、派遣の場合は、勤務先の企業に対する改善や要望は、派遣会社がある程度対応してくれるので、正直楽でした(^^)
主婦向けのパートの仕事
ここからは、さらにパートと派遣の異なる点を明確にするために、それぞれの働き方のメリット・デメリットをご紹介します。
あなたが求める仕事・職場環境をイメージしながら、読み進めてみてください(^^)
パートのメリット
では、さっそく直接雇用のパートのメリットをまとめていきます。
要点は、こちら。
- 自宅の近くで働ける
- アットホームな職場
- 主婦が多い職場
以下で、詳しくご紹介します。
自宅の近くで働ける
パートといえば、次のようなメリットがあります。
- 自宅から近かい
- 子供の幼稚園・学校へのアクセスを考えて職場を選ぶことができる
職場が自宅から近いと、勤務時間が多少前後しても対応しやすかったり、家事をする時間を確保できます。
アットホームな職場で落ち着いて仕事ができる
パートは地元での採用となるためアットホームな雰囲気の職場が多いです。
地元企業は、個人経営・中小企業が圧倒的に多いので、顔なじみの社員で落ち着いて仕事ができる、ともいえます。
主婦が多い職場で助け合える
パートといえば、主婦が多く働いているので、子供の急病などがあってもお互い様の精神で助け合えます。
さらに、仕事だけでなく、ママ同士で育児や地域のお出かけスポットなど、いろいろな情報交換ができる、というメリットもあります。
パートのデメリット
直接雇用のパートのデメリットは以下の通りです。
- 時給が安い
- サービス業が多く土日祝日の出勤がある
- 人間関係が濃いので疲れる・悩むことがある
以下で、詳しくまとめていきます。
時給が安い
パートのデメリットは、時給が安いことです。
後ほど詳しくご紹介しますが、主婦がパートで働く場合、時給は1000円以下が圧倒的に多いですよね。
でも、派遣なら都内の事務職で時給1500円以上ぐらいが相場ですし、簡単な補助業務でも時給1200円以上です。
サービス業が多く土日祝日の出勤がある
パートの場合、スーパーや飲食店などのサービス業が多いため、主婦でも土日祝日の出勤がある場合があります。
友人のママは飲食店のパート勤務で、店長から
「毎週じゃなくてもいいから、月に何回かは土日に勤務してほしい」
と言われていて、了解したようですが、採用当初と話が違う・・・と、内心怒っていました。
このケースのように、子育て中のママがパートで働く場合、実際に働き出してから就業条件が変わっても、やむをえず条件をのむしかない、ということもあります。
人間関係が濃いので疲れる・悩むことがある
主婦がパートで働くと、人間関係で悩んだり、かなり疲れることもあります。
職場にもよりますが、女性が多い職場はトラブルが起こりやすいというデメリットがありますよね。
一番注意したいことは、良くも悪くも、パートの濃い人間関係はママのプライベートにまで影響することもある、ということです。
主婦向けの派遣の仕事
続いて、派遣のメリット、デメリットをまとめていきます。
派遣のメリット
派遣のメリットはこちら。
- 時給が高い
- 仕事探し・働き出してからもサポートが手厚い(子育てママ向けのサービスもある)
- 主婦に人気の事務職の求人が多い
以下で、詳しくまとめていきます。
派遣は時給が高い
派遣のメリットの一つは、時給が高いことです。
例えば、主婦が扶養内パートで働くなら、時給が高いと勤務日数を減らすことができたり、効率的にしっかり稼ぐことができます。
私は派遣で働き出してから知ったことですが、派遣は時給が高いからといって、即戦力が求められる求人ばかりではなく、未経験や主婦歓迎の求人も多くあります。
派遣は働く前も後もサポートが手厚い(子育てママ向けのサービスもある)
派遣では、派遣会社に派遣登録(無料)すると、
- 仕事の紹介もしてもらえる
- 働いていなくても、無料のスキルアップ講座(パソコン、英語など)を受講できる
さらに、派遣で働き出してからも、
- 職場での不満や改善してほしいことがあれば、派遣会社に相談することができる
- 派遣会社の担当者が直接職場(派遣先)に話をしてくれる
と、本当に手厚いサポートがあります。
さらに、テンプスタッフなどの大手派遣会社なら派遣登録さえすれば、子育てママが対象の講座やセミナーなども参加無料で、予約がとれない時もあるぐらい人気があります。
余談ですが、派遣で長く働いて思ったことは・・・・
正直、派遣会社の社員にはなりたくないな〜と思うぐらい、派遣会社の社員さんは派遣社員の相談・サポートで、毎日分刻みで動いていて激務な感じがしました。
派遣は主婦に人気の事務職の求人が多い
派遣では、子育てママに人気の事務職が多くあります。
事務職は、デスクワークなので体力を使わないし、楽ですよ〜。
育児と家事のために、ママの体力は温存しましょ。
しかも、派遣が未経験でも、時給1400円以上の求人がゴロゴロあります。
(勤務地が東京都内なら、時給1700円とか普通にあります)
実際に私は、派遣も事務職も未経験でしたが、大手企業の営業事務の派遣の仕事につくことができました。
なので、事務職などのデスクワークが希望なら、派遣をおすすめします!
【パートと派遣の違い】派遣のデメリット
次に、派遣のデメリットをまとめます。
- 1つの部署は最大3年まで
- 人間関係があっさりしている(人によっては寂しいと感じるかも)
以下で、詳しくまとめていきます。
1つの部署は最大3年まで
派遣のデメリットは、派遣法で1つの部署での勤務が最大3年まで、と決められているため、3年ごとに仕事内容がかわります。
新しい仕事をゼロから覚えたり、新しい人間関係を作ることが大変だったりします。
ただ、例外もあります。
例外とは、
- 同じ企業内(派遣先)で別の部署で働ける場合もある
- 派遣会社の無期雇用社員になれば、何年でも同じ部署で働ける場合もある
です。
人間関係があっさりしていて寂しいと感じるかも
派遣での人間関係ですが、良い意味であっさりしているので、人によっては寂しさを感じるかもしれません。
確かに、派遣の場合は仕事上での人間関係がそこまで強くない方かな、とは思います。
とはいっても、気の合う同僚とはたまにランチに行ったり、プライベートでも仲良くなることもありますよ。
個人的には、派遣では気疲れするような人間関係がないから、快適です。
主婦は、近所付き合い・学校のママ友など、毎日気遣いの嵐なので・・・せめて仕事ではストレスを溜めたくないですね。
パートと派遣、どっちがいい?【主婦の体験談で徹底比較】
続いて、「パートと派遣のどっちが得なのか」について様々な切り口で徹底比較していきます。
事務職系なら派遣、サービス・接客業ならパート
まず、職種で比較します。
事務職系ならパートより派遣が断然良いです。
理由は、フルタイムでもパートタイムでも派遣であれば事務職の求人が豊富にあるからです。
でも、普通のパート勤務だと事務職の求人はかなり少ないです。
実際に私は派遣で働く前に、ハローワークで事務系の仕事を探したことがありますが、地元での事務系の仕事は求人自体が少ないため競争率がすごく高く、応募すらできませんでした(ハローワークではよくある話です)。
なので、主婦がパートの事務職系で働きたいなら派遣での仕事探しをおすすめします。
次に、サービス業や接客業の場合は、パートの方が求人が多いと思います。
なぜなら、求人サイト・求人雑誌・店舗に掲示、などの複数の方法で求人募集をしているからです。
でも、派遣では「コールセンターのスタッフ」「アパレル系のショップ店員」「家電や携帯販売の店員」など、特定の職種であればサービス・接客系の求人があり、主婦も多く働いています。
派遣は時給が高く、スキルアップもしやすいのでおすすめです。
仕事探しが楽なのは派遣
仕事探しで比較すると、パートより派遣の方が楽な場合が多いです。
理由は「派遣会社から仕事を紹介してもらえる」からです。
さらに、一度派遣登録をすれば・・・
- いつでも電話やメールで仕事紹介、仕事探しができたり
- おすすめの職種・キャリアアップ計画など、相談しながら仕事探しができたり
- スキルアップ講座(パソコン・資格系)が無料で受講できたり
などなど、仕事探しなどに関係するサポート体制が充実していますので、長い目でみて、派遣はパートよりメリットが多いです。
時給が高いのは派遣
時給が良いのは、圧倒的に派遣です。
理由は、派遣なら未経験の事務職でも時給1200円以上の求人が多く、さらに東京都内であれば、時給1500円ぐらいの仕事がたくさんあるからです。
実際に、私が未経験で営業事務のお仕事をした時は、時給1400円でした。(東京近郊の地域)
さらに、派遣では英語や経理のスキルがあると、時給1800円以上になることも。
一方、主婦が昼間に普通のパートをする場合、時給800〜900円ぐらいが相場で、時給1000円以上の仕事はあまりないのが現状です。
友人の主婦は、パートから派遣に切り替えたことで、ほぼ同じ勤務時間なのに年収が約70万円ほどアップ(※)して、お金にも時間にも余裕ができたと喜んでいました(^^)
※時給が400円アップすると、1日7時間、月20日の勤務で、年間で約72万円分のプラスになります。
融通がきく(例:子育てしやすさ)のは勤務先による
融通がきくかどうかは、勤務先によります。
というのも、勤務してからじゃないと「融通がきく職場」かわからないという場合が多いからです。
でも、本当は働く前に確認したい・・・
そこで、知っておいてほしいことが、派遣なら働く前に、職場の雰囲気・人間関係について、派遣会社の担当者からある程度教えてもらうことができるということです。
例えば、有給を取りやすい会社かどうかは、会社の正社員への対応でだいたいわかることが多いですし、退職者が多い会社・部署であれば避けた方が無難です。
以上から、正直、融通がきくかどうかは勤めてみないとわかりませんが、事前にある程度の情報を集めることができるのは派遣ということになります。
安定度は勤務先による
安定しているかは・・・勤務先によると考えられます。
理由は、派遣でもパートでも勤務先が大手企業なら安定して働ける場合が多いからです。
派遣といえば、3ヶ月更新で不安定というイメージがありますが、実際には真面目に働いていれば長期で働けますし、求人も常にたくさんあります。
(周りの派遣仲間で、契約更新できなかったという話を聞いたことがないです)
なので、安定度は派遣でもパートでもあまり変わりないと思います。
業務内容が明確なのは派遣
業務内容が明確なのは、派遣です。
なぜなら、派遣の業務内容は契約書でしっかり決まっていて守られているからです。
なので、これまで派遣で約10年働く中で、当初と違う仕事を頼まれて困ったことはほぼなかったです。
一方、パートだと、当初聞いていた業務内容の範囲が徐々に広くなったり、本人が望んでないのに責任がある業務をやらなくてはいけなかったりすることが普通にあります。
しかも、パートの場合、自分が会社に対して「当初聞いていた業務内容と違います!」と言わなければ伝わらないので、結局言わずじまいで我慢してしまうケースが多いと思います。
(時給が割に合わない・・・なんてことも・・)
その点、派遣なら契約書と違う仕事の場合、派遣会社の担当者に相談すれば解決してくれます。
なので、業務内容が明確な方が働きやすい!という方には派遣がおすすめです。
福利厚生が手厚いのは派遣(大手派遣会社)
福利厚生で比較すると、派遣の方が手厚いと思います。(大手派遣会社に派遣登録した場合)
理由は、大手派遣会社は大手企業なので、派遣でも正社員と同じぐらいの福利厚生を受けられるからです。
では、パートだとどうでしょうか。
パートでは、地元の企業や中堅企業なども多いため、福利厚生があったとしても利用実績がなかったり、従業員が利用しづらい場合も多いです。
例えば、「産休・育休」や「有給」といった法律で決まっている福利厚生であっても、パートやアルバイトの場合、利用しづらいのが現状です。
その点、大手派遣会社なら福利厚生の制度も整備されていて利用者も多いので、主婦でも安心して利用できます。
仕事を退職したあと、生活圏にあまり影響がないのは派遣
主婦が仕事を退職したあと(辞めた理由にもよりますが)、普段の生活に影響が少ないのはパートより派遣だと思います。
理由は、派遣ではオフィス内での仕事が多く職場が近所ということ自体があまりないため、自宅の近所で元同僚と会ってしまう可能性が低いからです。
一方、パートではスーパー・コンビニ・飲食店などの「自分も行くことがある近所のお店」で働く場合、退職後はそのお店に行きづらくなることもあります。
また、仕事をやめる時は「嫌な人間関係」が理由になることも少なくないので、辞めたあとのことも一応考えた方が良いと思います。
個人的な意見なので、参考まで!
パートと派遣、働き方で迷ったら「優先順位」を考えてみる
派遣かパートのどっちにしようか?と迷ったら、あなたの希望条件を洗い出し、優先順位をつけてみてください。
なぜなら、派遣とパートどっちが良いのかは、
- ライフスタイルの変化
- 自分自身の性格
などによって変わってくるからです。
では、具体例でわかりやすくみていきます。
例:①ライフスタイルの変化
私は子育て主婦なので「残業がなし」「ストレスが少ない職場」という条件を優先しています。
でも、まだ子供がいない時期は優先順位が違いました。
しっかり稼ぎたかったので「残業は月に10〜20時間まで」ならOKとしていました。
こんなふうに、特に主婦は子供のあるなし・ライフスタイルで優先順位が変わってくることがあります。
例:②自分自身の性格による
優先順位は、自分の性格でも変わってきます。
派遣でもパートでも仕事や職場を選ぶ際は、自分の性格に合うかどうかはけっこう重要だからです。
実際に、私の場合は人付き合いが得意ではないので、次のような優先順位があります。
- 職場の人間関係があっさりしている方が良い
- デスクワークでコツコツやる仕事
なので、「主婦が事務職で採用されやすい派遣がベスト」という結論です。
次の章では、パートと派遣のいいとこ取り「パート派遣」についてご紹介しますね。
パートをしたい主婦におすすめの「派遣パート」とは?
実は、派遣はフルタイム勤務だけでなく、パート勤務や時短勤務で働くこともできます。
なので、もしあなたがパートと派遣で迷っているなら、「派遣パート」を断然おすすめします。
では、派遣パートをおすすめする2つの理由をご紹介します。
派遣パートは効率よく稼げる
派遣パートの場合、効率よく稼げます。
なぜなら、時給が高いので勤務日数や勤務時間を減らすことができるからです。
以下では、扶養内パート(月収8.8万円)について、パートと派遣の比較をします。
普通のパート(時給900円) | 派遣パート(時給1500円) | |
1日5時間の労働 | 勤務日数:週5回 | 勤務日数:週3回 |
1日6時間の労働 | 勤務日数:週4回 | 勤務日数:週2,3回 |
上の表でわかるように、派遣なら週に2,3回の勤務日数ですが、普通のパートだと週に4,5回の勤務日数になります。
よって、派遣パートなら、効率よく稼げるというわけです。
仕事がある日は予定を入れづらかったりするので、主婦にとって勤務日数が少ないことは本当にありがたいことです。
派遣パートは専門職で経験をつめる
派遣では特定の業務をすることが多いため、派遣パートであっても専門性がある業務で経験をつむこともできます。
でも、普通のパートの場合は単純作業が多いため、他の仕事に活かせないことが多いです。
その点、派遣であれば以下ように経験やスキルをつむことができるので、主婦であっても将来的に仕事の幅を広げたり深めたりすることもできます。
- パソコンの経験・知識
- IT系の経験と知識
- ある業界・業種の専門性
- 大手企業の端末操作の経験
例えば、今は子育て中のママだから負担なくできる仕事で経験を積んで、子供が手がかからなくなってきたら、これまでの経験を生かして同じ業界・業種で少しずつレベルアップした仕事につくこともできるということです。
まとめ
今回の記事では、パートと派遣の違いを、雇用主の違い・メリット・デメリットという側面からまとめました。
繰り返しになりますが、パートと派遣のいいとこ取りである「派遣パート勤務」は効率よく稼げてストレスも少ないので、おすすめです。
こちらの記事では、派遣の扶養内パート勤務についてわかりやすくご紹介しています。ぜひ読み進めてみてください。
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